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新学年がスタートして約半年。親子共に生活が馴染んできたころでしょうか。
低学年のお子さんをお持ちのお母さん方、そろそろうちも塾に通わせたいけど、一体どの塾が我が子に合うのか分からないと感じていませんか?
沢山ある塾の中でどれが我が子に合うのかわからない、、友達が通っている塾に行くのってどうなんだろう?◯◯ちゃんは●●塾に通っているらしいけど、そこに行くのが正解なのかしら…
決めたは良いものの、塾に大金を費やしていくからには、無駄にはしたくない。
そこに通えば、本当に成績が上がるのかしら?と不安に感じますよね。
自分が通うわけではないというところが、習い事の難しいところですよね。
”塾を選ぶ”ことは、実は奥深いことなのです。
これだけ世の中に情報が溢れていながら、入塾後に後悔する人がなんと40%というデータもあるほどです。
出典:塾選公式HP(2023年10月実施)
なぜこれほど後悔する人が多いのでしょうか?
それは、あるポイントが抜けているからです。
ズバリ!選ぶ上で最も大事なポイントは、子どもとの相性です。
相性ってどういうこと?
相性が良いと何が良いの?
相性が良いと、塾に通うのが楽しく感じられたり、成績が上がったりするよ。
子どもと塾との相性は、塾選びのポイントを網羅したマトリクス図で診断できます。
この図を使えば、簡単に子どもと塾との相性を見極めることが出来ますよ。
ポイントを押さえることが出来れば、後悔する確率がグンと下がるでしょう。
小5の我が子は、小3の冬期講習から通い始めましたが、親子ともに満足しており、入塾前と比べ、偏差値15以上伸びました。
今後、万が一転塾することがあっても、気をつけるポイントを把握出来ているので、慌てずに行動出来ると考えています。
早速、塾選びのポイントを見ていきましょう。
塾選びのポイント!あなたなら何を重視しますか?
塾を選ぶ際、ついつい合格実績を見ていませんか?
友達が通っているから、家から近いから、安いから、という理由で決めようとしていませんか?
もちろん、どれも大事な視点です。
しかし、何かが抜けていませんか?
それは、子どもとの相性です。
耳タコですね^^
塾選びのポイントは様々ありますが、重要項目は以下の3つです。
これらのポイントと子どもとの関係をマトリクス図で示しました。
このマトリクス図を使うことで、子どもと相性の良い塾を選ぶことが出来ますよ。
あなたのお子さんは、どのタイプに該当するでしょうか?
次章からは、それぞれのタイプに合う塾を見ていきましょう!
我が子に合う塾はどれ?!各塾の特徴から探し出してみよう!
4つのタイプに該当する塾を図にすると、以下のようになります。
ちなみに、気になる費用や通いやすさについては、比較的優先度が低いと考え、敢えて記載していません。
なぜならば、各塾で基本の費用にさほど違いはないからです(オプションをつけると高くなります)。
費用面も含め、それぞれのタイプとそれらに該当する塾について、詳しく紐解いていきましょう^^
好奇心旺盛&行動派タイプ
好奇心旺盛、愛嬌たっぷりの人気者(エンジェル、アクティブタイプ)がこのタイプに属します。
自由気ままで、感じたままに行動するのも特徴ですね。
このタイプの子が適していると思われる塾は、関西圏大手では浜学園、SAPIXが挙げられます。
元々勉強が好きで、課せられる宿題は勿論、自主的に勉強を進められる子、かつ超最難関校を目指したい子に向いています。
浜学園
圧倒的な合格実績を誇る浜学園。
今年は、灘中合格者過去最多の111名。20年連続39回目の日本一!
他塾と比べると驚異的な数値です。
今年度の合格実績を詳しく分析した記事もあるのでご覧くださいね。
浜学園が運営する幼児教室【はまキッズ オルパスクラブ】灘中合格No.1を謳うだけあって、灘中に特化した、こだわりのカリキュラムを展開しており、本番の入試と同じスケジュールで行う灘中オープン模擬入試が特徴。
入試報告会や各学校の対策セミナー、学力向上のメソッド等、何かしらのイベントが毎月開催されており、受験情報で不足することはないと言っても過言ではありません。某有名ママの動画も有名ですね^^
また、これだけの合格実績を出す講師陣なので、講師の質の差による当たり外れがないと言えます。
授業に対しても品質管理を徹底しており、「授業チェッカー」による授業チェックが日常的に行われ、講師にとっても生徒にとっても、モチベーションが保たれる工夫がなされています。
授業前に毎回復習テストを行い、繰り返し学習していくスパイラル方式により、知識が定着していくシステムを採用しています。
また、子ども同士で採点させることで、競争心が養われていく仕組みになっています。
灘中を知り尽くした講師が生徒に合ったわかりやすい授業を展開してくれますが、入塾前であっても、それなりの厳しさと難易度の高さについていける強さと学力を持つ子が求められると思います。
何と言っても関西では合格実績が抜きん出ているため、何としても合格させたい!出来るならば、偏差値の高い学校へ!という熱が高い親御さんに支持されているため、浜学園と相性が良いと思われる好奇心旺盛&行動派タイプ以外にも様々なタイプのお子さんが通っています。(正直学力が高くないお子さんも‥)
基礎的なことから学べるコースもあり、入塾当初は浜学園偏差値で40ほどのお子さんも合格しました!という合格体験記なども公表されていたりしますが、灘中など最難関校合格者に力を注いでいることを考えると、数としては少ない印象です。
難易度の高さと自主性を求める塾の特性も考えると、好奇心旺盛&行動派タイプに合わせた授業展開を得意とするため、おっとりタイプやマイペースタイプのお子さんが成績を伸ばしていくには、どちらかというと不向きではないかと感じます。
不可能ではないけれど、ついていくのは辛い環境かもしれませんね‥
周りでも、勉強が得意!学校でもクラスでリーダー経験あり!という快活なお子さんが多く通われています。
受験生がいる我が家でも浜学園を検討しましたが、勉強に苦手意識があり、のんびり屋の長男には不向きと考え、見送りました。
SAPIX(サピックス)
首都圏では開成中など御三家と言われる中学校の合格実績が高いことであまりにも有名ですね。
主要な校舎は首都圏に集中しおり、関西でも少しずつ校舎が増えてきていますが、現在は大阪府と兵庫県の5校のみです(2024年9月現在)。
SAPIXでは、「少人数制」「討論式授業」を取り入れることにより、考える力を伸ばすことを重視しています。知識の修得のみでは太刀打ち出来なくなっている昨今の入試状況を見ると、テキストを漫然と進めていくという授業ではない、という点でも大変魅力的な方針だと感じます。この点をメリットと考えられる方にはピッタリな塾ではないでしょうか。
書店でも市販の問題集が販売されており、難易度の高さは周知の事実ですが、想像通り授業はハイスピード・ハイレベルな展開となっています。
学力の高さによりクラスが細分化されていますが、どちらかというと成績上位の子が優遇され、上位クラスであっても塾内で上位20%に入れるほどの学力がないと、ついていくのが難しい印象です。
テキストはクラスにより異なり、成績上位の子との差別化が顕著で、できる子はどんどん伸びる、出来ない子はどんどんペースダウンしてしまう印象です。
いわゆる宿題に相当する家庭学習用プリントの量は膨大で、かつ解説が少ないと言われており、保護者が教えることが難しく、ついていけなくなるとお客様状態となってしまいます。
塾で完結して欲しいというご家庭には不向きかもしれません。
プリントの進め方や整理は保護者によるサポートに委ねられ、負担となるご家庭も多いとか。
個人指導や家庭教師を併用することを前提に考えておくと安心かもしれません。
先生が頻繁に変わる、自習室がない、雰囲気がピリピリしている等の理由で、塾に相談しにくい雰囲気もあるようです。
その上、志望校が中堅以下〜難関校くらいであれば、過剰な学習内容・量となり、子どもにとってはただただ辛い時間を過ごすことになりかねません。
そういったプレッシャーを味方にし、学習を楽しめるタイプであれば、プラスに働いてくれるかもしれませんね。
ちなみに、関西圏で最難関校を目指すならば、小6から開講されている難関校SS特訓、灘中対策講座でしっかり実力をつけることになりそうです。
優等生&勝ち気タイプ
勉強大好き親子&最難関校しか受ける気がない子がこのタイプに属します。
知的で優等生、ませていて理屈っぽい、テキストタイプの子で、自己主張がはっきりできる「勝ち気タイプ」であることが特徴です。
このタイプの子が適していると思われる塾は、関西圏大手では希学園が該当します。
希学園
自らスーパーエリート塾と呼んでいる希学園です。
浜学園の一部の講師陣が集まり作られたことで有名ですね。
関西では大阪府、兵庫県、京都府、奈良県の9校、首都圏では東京都、神奈川県の2校で展開されています。
年々校舎が増え、勢いを感じる塾ですが、1つの教室自体は非常に小規模で、オールマイティに対応というよりは、難関校〜最難関校合格に特化した少数精鋭の塾となっています。
よく言えば粘り強くて努力家、少し穿った見方をすれば、こだわりが強い子に向いていると言えます。
宿題が多く、かつチェックされる方針のため、このようなタイプの子にはピッタリではないのでしょうか?
授業(拘束)時間が長く、集中力と忍耐力のある子だけが続けていけるでしょう。
周りでも、目指すのは灘中や甲陽中など最難関校だけ!と、強い意志で考える親子が希学園に通っている印象です。
例えば、幼少期から幼稚園受験をしたり、代々医者の家系の方であったり、上昇志向が強い熱心な親御さんが選ばれている印象です。
希学園では、低学年から灘中合格を見据えたカリキュラムが整えられており、低学年向けに灘クラブや灘中選抜特訓、小6では通常クラスだけでなく、土日に行われる各種特訓講座を用意。他塾とは一線を画する質の高い授業で、保護者に向けても積極的に見学をするよう進めるほどで、終始熱血な雰囲気を感じます…! 体験授業を2週間に設定しているところからも自信がうかがえます。
最難関校を目指すなら、浜学園も選択肢として上がってくると思われますが、上述した通り少人数クラスでの授業を展開されていること、合格率=合格者数/在籍数 が高いことをメリットと捉え、希学園を選択されるのだと考えられます。
おっとりタイプ
ゆっくり、マイペースで、落ち着いた優しい子がこのタイプに属します。
引っ込み思案で環境に慣れるまでに時間がかかる繊細さんや、言われたことを淡々とこなし、親の言うことを素直に聞ける子が多いのも特徴です。
このタイプの子が適していると思われる塾は、関西圏大手では日能研、能開センターが挙げられます。
中堅校〜最難関校まで幅広く対応しており、自分の学力や状況に合わせて志望校を選び、目指したい子に向いています。
日能研
日能研は言わずとしれた全国に展開する中学受験専門の塾で、全国に156教室、関西では日能研関西として関西地区を中心に27教室があります。
全国公開模試はあまりにも有名で、全国で1学年約12,000人が受験すると言われており、信頼性の高い合格判定・学力判定が出るため、他塾に通う子も受けるほど全国最大級のテストとなっています。
中堅校から最難関校まで目指せる幅広いカリキュラムを展開しており、クラス分けも細かく設定されています。
灘特進クラス等、最難関校を目指すクラスもありますが、基礎の基礎からしっかり学びたいという子にも手厚くサポートしてくれる懐の深さがあります。
それを裏付ける根拠として最も大きな理由は、他塾と比べ、カリキュラムの進度はゆっくりめという点。高学年に行くにつれて進度を早めていくので、勿論受験までに学習が追いつかないということはありません。
先生も穏やかに進めてくれる方が多い印象です。
説明会等で登壇される先生自身も、子どもの気持ちを尊重することがまずは第一だと仰っています。
例えば、巷では合格実績を上げるためだけに子どもが希望していない学校を受けさせるということが横行していると聞きますが、もちろんそのような事実はなく、受ける学校については子どもに負担がないように、普段の授業から子どものタイプを見極めて対応くださるとのことです。
今年度の合格実績の公表の仕方を見ても、合格者数ではなく、合格率(合格者数/在籍数)での公表となっており、誠意を感じられる対応と言えます。
勿論、それを確かめる術は関係者でない限り難しいのですが、少なくとも合格者数だけ公表している塾と比較すると良心的と言えるでしょう。
個人懇談等、親御さんとの連絡も密に取り、ひとりひとりの様子をしっかり見て指導してくださる印象です。塾生向けのセミナーも充実しており、日能研に通う親子だけに向けた学校説明会等も開催されるなど、全国に展開している大手の強みを最大限活かしています。
また、授業の親しみやすさとは相反して、テストの結果で席順が入れ替わるのも特徴です。
プレッシャーに感じてしまうかも‥という懸念もありますが、頻繁にテストがあり、子ども同士はそこまで気にしていないという話も。
当然、前に座りたいという競争心がある子にとっては大きなメリットに!
後ろ向きな考えですが、席順やクラスが下位になることを嫌だと思うことも頑張るモチベーションになる場合も。
席順をそもそも気にしない子や競争心が少ない子にとっても、テストの点数や偏差値に比例してポイント(点数券)を貰える制度があり、子どもそれぞれの個性に合わせてヤル気を出させる工夫が随所に見られます。
能力開発センター
中学受験だけではなく、高校受験や大学受験にも幅広く対応。全国に39校展開しており、近畿圏では主に兵庫県で展開しています。
地元公立高校合格者数を広告で示すなど、高校受験を得意とするイメージですが、中学受験のコースも充実しています。
高校受験も網羅しているというメリットを活かし、大学受験を視野に入れ、中学入学後の6年間も見据え、その子の個性や適性に沿った進路指導をしてくれます。
受験という特性上、学力向上は当然ですが、予習と正しい勉強法を身に付けることを重視している点が特徴です。これにより、自分で勉強出来る習慣が身につきます。この姿勢は、中学受験だけでなく高校・大学受験、いや社会人になっても通用する大事なことですよね。中学受験においては、目に見えてしまう点数や偏差値に囚われ、頭に血が上りがちですが、そもそも親御さんは子どもたちに幸せになって欲しい、自立した人間になって欲しいと考えているはずです。能力開発センターの考え方は、中学受験に挑む親子にとって大きな支えになり得るでしょう。
春期講習など無料で行っていることが多く、我が子も体験、見学したことがありますが、学校の内容をしっかり復習し、基礎を固めていく印象でした。
ひとりひとりの様子をしっかり見てくれ、寄り添うイメージではありますが、挨拶はしっかりしましょう!大きな声で元気に!という感じで、意外に体育会系でした。
授業の開始数十分で導入の雑談や前回の復習を行い、機械的ではなく丁寧に進めていくスタイルです。好奇心旺盛&行動派タイプの自主的にガンガン進めて行きたい子にとっては、もしかしたら退屈に感じてしまうかもしれません。
成績上位者は廊下の壁に名前が張り出され、競争心を掻き立てる部分もありますが、基本的には子どもの近くで伴走し、親御さんとともにサポートしていくという印象です。
そのため、子どもの自主性に任せたい、塾に全て委ねたいと思っている親御さんには不向きかもしれません。
マイペースタイプ
粘り強く努力家、見方を変えるとこだわりが強いタイプの子は、勉強面で力を発揮出来ると強いです。
自分で計画を立て、マイペースにこなしていけるからです。
こういったタイプの子が比較的合う塾は、馬淵教室が該当します。
馬淵教室
今最も勢いのある塾といえば、馬淵教室ではないでしょうか。
関西・東海地方で展開されている塾で、大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、滋賀県で35校、東海地区に6校ありますが、続々と校舎を増やしています。
また、直近5年間の灘中合格者増加数No.1という実績を誇っており、5年連続で各教科の最高得点者が馬淵教室の塾生であるという点を見ても、実力をつけるには申し分ない環境があることは間違いなさそうです。
最難関校だけでなく難関校を目指すためのコースも設定されていますが、全体的に難易度が高く、厳しい雰囲気があるという印象。実際のところは最難関校を目指す子向けと言えそうです。
宿題の量も多いため、保護者のフォローは多くなりそうに感じますが、チューター制度をとっており、いつでも質問しやすく、宿題サポートや復習に使えるwebコンテンツが充実しており、サポート体制も整っています。
また、自習室やスクールバスがあるのも嬉しいポイントです。
講師の質に差がある、怒鳴る講師がいる、成績が良い生徒は優遇し、そうでない生徒には冷遇することで合格者を増やしている…などの悪い評判も聞かれますが、一方で良い評判もあります。自主的に勉強に取り組みたいと前向きに取組み、最難関校を目指す生徒にとっては、好意的なものが多く聞かれ、切磋琢磨できる良い環境と言えるでしょう。
決める前にすべき2つのこと
ここまで、ざっと見てきましたが、本当にこのチャートで我が子に合う塾を見極められるのかな?と疑問に感じる方もいると思います。
実際に決めるためには、次のようなステップで進めていくことをオススメします^^
- チャートで我が子のタイプを見極めよう
- タイプを見極められたら、体験をしよう
Step1 チャートで我が子のタイプを見極めよう
まず、子どもと相談して、そもそも塾に通うことを了承済みか確認しましょう。
その後、上のチャートを見て、該当する塾がどこなのかを確認します。
Step2 タイプを見極められたら、体験をしましょう
子どもと相性の良い塾が分かったら、次はその塾で体験授業を受けてみましょう。出来れば、子どもだけではなく、保護者も見学出来ると雰囲気が分かって良いですね^^
新しい場所に行くのは少し勇気が要りますが、ここは勇気を出して問合せしてみましょう。
入塾後は6年生までお世話になることを考えると、長い人で6年通うことになり、塾は第2の学校とも言えます。もしかしたら、小学校の先生よりも密に関わる、子どもにとって尊敬できる先生や友達と出会える場所になり得る大切な場所ですよね。
入って継続してみないと分からないものもあるとは言え、最初の印象で大分雰囲気を掴めるものなので、体験することを強くオススメします。
体験をしている親子の方が、そうでない親子と比べて満足している割合が高いデータもあります。
塾に通うことで得られるメリット・デメリットとは?
メリット
そもそも、中学受験をするのに、塾って必要なのでしょうか。
誰しもが1度は感じる疑問かと思います。
筆者は自身も中学受験を経験し、実際に我が子に見ていて思うことは、「やはり通う方が良い」という結論です。
その理由は、以下のメリットがあると感じているからです。
- 合格への道筋がはっきりしている(カリキュラムが整っている)。
- 最新のリアルタイムな受験情報を得られる。
- モチベーションを保てる。頑張る仲間が近くにいる。
①は教えられる親であればクリアできる問題かもしれませんが、②③は塾に通わなければ得られない大きなメリットです。
しかし、①に関しても、たとえ親が灘中のような最難関校出身だったとしても教えるプロでなければ、上手く導いていくのには至難の業です。
ちなみに我が家は、次男は家庭学習をしていて、各塾の公開テスト(塾で呼び方は違いますが)や体験授業、イベントを受けて、現在の立ち位置や進捗状況を逐一確認しているのですが、小2の現時点では灘コース(各塾で名称はバラバラですが、灘中などの超難関校を目指すクラス)の認定を受けていたりします。偏差値で言うと(これも塾で異なりますが)60後半ほどです。しかし、そろそろ入塾した方が良いのではと感じています。
勉強を教える、という行為そのものだけでいうと、親子の関係は「そもそも師弟関係ではない」という前提を崩すことになるからです。
「家庭は安心できる、安らぐ場所であるべきだ」ということは、様々な場面で聞かれるようになってきました。というか、当たり前ですよね。
どうしても教えていると、「先生 対 生徒」という関係性になってきてしまいます。幼児の頃はそれで良かったのですが、折り紙や立体物を作ったりなどの工作はギリギリセーフとしても、年齢と学年が上がりペーパーの問題を教えていると、どうしてもそういう雰囲気になってしまいがちです。
勉強が得意と思えている次男すら、やっぱりしんどくなるときがあったり、甘えが出てきてしまったり、ということもあります。天性で算数や国語の問題を解くのが好き過ぎる、三度の飯より勉強っていう子を除いて、多くの場合がメリハリのある関係性を築く必要があると考えられます。
つまり、勉強は塾や学校で。家は安心できる場所。という明確な分けです。
また、家庭で市販の問題集を解いていて(特に難問)、解答が少ないときは、この教え方で良いのかな?と悩む場面は多々ありますが、塾に通っていれば、プロの目線でじっくり質問に答えてもらえます。
親が良いと思っている道筋に乗れなかったときのリカバリーやフォローについても、塾に通っていれば、割と早い段階で対策を考えてもらえるはずです。
デメリット
塾に通う良い面ばかり見てきましたが、逆に良くない面もあります。
- 通うことだけに満足する。通っていれば合格すると錯覚する。
- 家庭学習と比較すると、費用が高く、通塾や待ち時間など無駄な時間が発生する。
- 先生が選べない。良い先生に当たるとは限らない。
- 足を引っ張る親子がいる可能性もある。
順番に見ていきましょう。
①通うことだけに満足する。通っていれば合格すると錯覚する。
もちろん、塾に通うだけでは合格できません。塾に通うことで、講師の授業を真面目に受け、出された課題を必ずこなす。「やっておいたほうが良い」と言われたことは漏れなくこなす。これらが出来れば、合格に近づくでしょう。
それでも、試験当日に感染症にかかったり、体調を崩したり、交通が乱れたりなど様々な要因が重なり、いつもの力が発揮できず残念ながら不合格、ということもあるんです。
塾に通っていることに満足して、何となくみんなと同じことをやっていれば合格すると錯覚してしまうことがありますが、塾に通っていたとしても、勉強するのは自分。家庭学習が要になるということは忘れないことが大事です。
②家庭学習と比較すると、費用が高く、通塾や待ち時間など無駄な時間が発生する。
これは見落としがちですが、かなり大きな問題でもあります。
先述の通り、どの塾も費用は似たりよったりなのですが、家庭学習と比べると大きな差があります。例えば、家庭学習であれば、ひと月に1教科あたり1冊1,000円程度の問題集を4教科こなすとなれば4,000円で済むところが、塾であれば1教科あたり1万円程なら4教科4万円となり、約10倍の差です。
また、通う塾が遠ければ遠い程、近い塾に通うことと比べると、その移動時間は無駄もしくは利用しづらい時間となってしまいます。中学生や高校生ならまだ有効活用できる術もあったり、自制心もあったりしますが、子どもへの身体的負担や親自身のサポートの負担等を考えると、通う場所は近い方が断然有利です。
実際高学年になれば、授業の終了時刻は21時や21時半過ぎることもあり、家から近かったとしてもかなりの負担となります。平日であれば、夕飯にお弁当を持たせる親御さんも多いでしょうし、夜遅い時間の送り迎えは親子共に大きな負担となるでしょう。
③先生が選べない。良い先生に当たるとは限らない。
入塾手続きを済ませる前後で、多くの塾が入塾テストを行い、クラス分けをします。今の成績で配属されるクラスが決まりますが、こちらから先生を選ぶことは出来ません。
実は、集団塾の限界がここにあります。また、原則1度クラスが固定されると変えることは出来ません。
これが個別指導や家庭教師であれば、先生を変えることは勿論可能ですし、科目ごとに自分の学力に合ったクラスを指定することも可能です。苦手単元を重点的に繰り返し取り組んだり、理解できているところはさくさく終わらせられたりと、フレキシブルに対応できます。
この点においても、まず良い先生、自分に合った先生のいる塾を選ぶことがいかに重要か、分かって頂けると思います^^
④足を引っ張る親子がいる可能性もある。
塾に通うと、友達同士で切磋琢磨できて良い面もあるのですが、良くも悪くも周りに影響されることもあります。やたらと人の志望校や偏差値を気にしたり、聞いてきたりする親子には気をつけてください^^;
また、成績によって席順が変わる塾の場合、自分よりも成績が良いとやっかみ、意地悪をする子がいる(特に女の子)という話はよく聞きます。
塾に通わなけれれば、モチベーションを保つ自制心が問われますが、塾に通うことで却って足かせになることもあることも覚えておきましょう。もし、そのようなことがあれば、塾の先生に相談をすることがまず先決ですが、転塾することも視野に入れなければならないでしょう。
まとめ
今回は、子どものタイプから塾選びをするポイントをお伝えしました。
塾を選ぶ際、合格が最終目標であるがゆえに、合格実績を重視しがちですが(しかも人数のみ)、子どもと塾の相性を優先的に考えてみることをオススメします^^
また、子どものタイプはさることながら、現在の実力(学力や学習習慣がどれほど身に付いているか等)も客観的に見る冷静さは必要です。
自分の実力からかけ離れたことを教えてもらうよりも、実力より少し上のことを教えてもらうコーチ(講師)から指導を受ける方が、学習効果が高く、成績が伸びるというデータもあります。
極端な話、偏差値30以下の子が灘中のような最難関校を目指す塾に入ることが、学力アップに繋がるか、というと現実的には厳しいと容易に想像できるはずです。。
学力アップや最難関校への合格の可能性は0ではないかもしれませんが、中堅〜難関校向けの塾を選ぶ場合と比較し、どちらが目指すゴールに近いか、最速で目標に辿り着けるか、冷静に判断しましょう。
この場合は、質問をしやすい環境や同じ目線で見てくれる講師やスタッフが揃っている、成績下位であっても手厚くサポートしてくれる塾の方が子どもに合っていると言えるでしょう。
全く後悔しないというのは難しいかもしれないけれど、極力後悔しないようにしたいですね。
子どもとの相性が1番大切ではありますが、難易度等他にもお伝えした大事なポイントをバランスよく加味しながら塾選びをしていってみてくださいね^^
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