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切実に。本当に。子どもに勉強して欲しい。でも、してくれない。もう、どうしたらいいのー?!ってお手上げ状態ってことはあるある過ぎて笑えてくるって人も多いのではないでしょうか。
筆者も余程勉強好きじゃないと、“自分から勉強する”という所業は厳しいのではと日々感じております。上位数%の子どもでも無理では?!。そんな人存在するの?!と思います。まーいるんでしょうけど。割と勉強好きな次男でも、好きな本読みまくりたい衝動を抑えながら、正直だましだましやっているのが現状です(笑)私自身も子どもの時はやりたいときにやる、今でも気が向いた時にやるって感じで、天性で勉強好きとは言えません。
多くの人が切実に感じているこの悩みをどうにかして解消したい。自分も困ってるから。ってことで、今回は勉強のやる気を出すための方法を人間の脳の構造から紐解いていけたらと思います。
伝説のマーケターから学ぶ
なぜこのことをテーマにしたか?その理由はこちら↓
森岡さんってほんとにすごい。敏腕のマーケターだけあって、人間の行動を俯瞰して分析することに長けていて、ありふれた行動や言動の中に人の深層心理を瞬時に見抜くことが出来る。お話を聞けば聞くほど、ビジネスにおける真髄と、本質を見抜くこと、本気で自分と対峙することの重要性を感じることが出来る。この動画を見るだけで、この記事要らないって話になってしまうのですが(笑)
実際、これを子育て、特に子どもに勉強させるって観点から見ると、どう解釈していけるかな?というのがこの記事の肝なので、最後までお付き合いくださいませ^^
話の論点
どういう話だったか、少し整理してみましょう。
「苦手を長続きさせる方法」と題して、
どうやったら勉強が長続きするか?勉強を前向きに頑張れるか?というのがテーマになっていました。
ずばり、長続きのコツは2つです。
- 少しずつ変える
- 脳に思い込ませる
脳は1日に何回物事を決めているのでしょうか?
実は3000〜4000回もあるとのこと。毎日必死で生きてたら、1日ってなぜだかあっという間に過ぎゆくものですが、意識して決めているのはそれでも数百回もあるらしい。
つまり、人が生きていく上で意識的に決定していることは、無意識に行っていることよりも遥かに少ない10分の1程度。そのため、意識的に決定することにフォーカスするよりも、無意識に決定していることをコントロールした方が理にかなっているのでは?という。
人が無意識に決定する事柄は何かというと、つまり習慣になっている行動のことですね^^ 歯磨きをしたり、ご飯を食べたり、お風呂に入ったり、というような当たり前にやるようなこと。それらについて全て意識的にやっていると、確かにしんどいです。当たり前にやるから、習慣になっているから、続けていけるし、新しいことを行うよりも楽に出来るというわけです。疲れている時にご飯を作るのはしんどいですけどね笑
“人間の脳は慣らすことができる”という性質を利用して、苦痛なことを苦痛と感じないよう、もしくは苦痛度合いを減らすために習慣化させることが重要って話です。
好きだけど不必要なことの中で相当悪なものの例として、お酒を飲み過ぎることや、賭け事をやり過ぎることなどが挙げられます。
残念ながら、人生においてやるべきこと必要なことが全て好きなことだということはほぼ皆無で、多くの時間がこの右下と左上の項目で占められているのではないでしょうか。この右下と左上の項目は無意識に行うことはほぼ不可能で、多くの人は意識的にコントロールすることが求められます。
ですが、ここを“意識的に”ではなく、いかに“無意識的に”習慣化していくかがポイントなのです!
ではどうやって“無意識的に”コントロールするか? これは、ひたすら継続することだそう。ただし、変化は少しずつがポイントです。最初に述べた「長続きのコツ」に繋がるところですね^^
継続の最大の敵はがっかりなので、がっかりせずに自分を褒めてあげること。そして、とにかく続けること。継続していくと、脳に継続する習慣を覚え込ませることができ、自ずと無意識に行動出来るようになってくるそうです。
そして、継続するにはポジティブな捉え方をすることも重要で、例えば、毎日2時間勉強することを目標にしたが上手く進まなかったという場合。がっかりするのではなく、「30分しかできなかった。ではなく30分できた。」「今日出来なかった。昨日はできた。」という、コントロールして上手くいった経験(成功体験)をいかに増やすか、脳に刷り込ませるかによって、理想の習慣を手に入れられるのだそう。自分が望む行動が当たり前になるというのです。
ただ、我慢しやすい領域は人によって違うので、各個人でカスタマイズは必要ではあるとのこと。例えば、生きていくために必ず必要な料理(食事)に関しては、作るのが好きな人にとっては無意識に出来るけれど、嫌いな人にとっては頑張ろうと自分をコントロールする必要がある、というような話でしょうか。
勉強をさせるという話に昇華させてみる
勉強ってそもそも向き不向きがある。残酷な話だけれど。
それって紐解くと、勉強向いている子にとっては、勉強=必要なこと&好きなことだから、無意識で取り組める。ますます好きになる。勉強向いていない子は、必要だと分かっているけれど、勉強=嫌いだから、意識的にしないといけない。だから辛い。そして出来ない、のスパイラルに陥るがち。
意識してコントロールして頑張るのってものすごくエネルギーが必要。なので、頑張らなくても良いように親側で誘導が必要なのです。
自主的に勉強に取り組むには、
- 勉強を好きになるように仕組む
- 息をするように勉強することを当たり前にする
この2つに尽きると、筆者は考えています。勿論性格や状況によるので、一概には言えないのですが。とはいえ、森岡さんの仰っていたこととほぼほぼ一致しているな、と自分の中で妙に納得。
森岡さん的な解釈を加えると、
- 好きなことは努力せずとも出来る
- コントロールしないといけないことは習慣化させる
この2つの視点が勉強に取り組む上でも超重要。と言えるのです。
子どもに勉強させるには?
では、親側で出来る誘導って何でしょうか。
これが出来たら苦労はしないっていう案件ですよね^^ 1つの考えとして参考にして頂けたらと思います。
①勉強を好きになるように仕組む
勉強は苦痛なものであり、嫌なものだという考えを持っている人もいるかもしれませんが、筆者はそうではないと思っています。本来、勉強は「分からないものを分かるようになること」「疑問に感じたことを分かるように調べたり研究したりすること」であり、生涯続くものだと思っています。子どもは生きるために好奇心を持って産まれてくるので、本来勉強をしまくりたいというエネルギーに満ちているはずなんですよね。もし、親が勉強に対してネガティブな感情を抱いていたとしたら、子どももネガティブな思考になってしまう可能性が高く、非常にもったいないです。
勉強といえば読み書き計算っていう思考を一旦捨てて、子どもの行動や言動に寄り添い、子どもの目線に立つと見える景色が変わってくるかもしれません。
とはいえ、何をすれば良いのでしょうか。筆者は、日々の生活の中に、勉強を楽しめる工夫をしたり、仕掛けを作ることが効果的なのではと考えています^^ これは、始める時期は早ければ早いほど良いです。なぜなら、年齢が上がれば上がるほど勉強が出来ないと、出来ない自分と直面しなければいけなくなるからです。特に小学生になると、勉強出来る子と出来ない子がはっきりと目に見えてしまうので、出来ないと感じてしまった段階で自主的に取り組むものではなく、義務的に取り組むものになってしまい、その考え方をひっくり返すにはハードルが高くなってしまうのですよね。勿論取り組むのに遅いということはありませんが、わざわざハードルを高くする必要もないので。この事実に気づいたときから、早めに取り組むことをおすすめします。
難しい話ではありません。勉強と思わず、親も一緒に楽しめば良いのです^^ ただ、意識をしておくか、しないかで大きく変わってくると思います。
小学生まではお家で過ごす時間が長いと思いますので、お家の中で勉強を楽しめる仕組みを作ると良いですね。具体的には、ギンタさんの本が参考になります。例えば、お風呂の中に学習ポスターを貼るとかですね^^ 我が家でも取り入れていました。他は、無駄にしりとりをするとか。シンプルな遊びですが、言葉のチョイスが早くなるのと、双方の言葉を聞き続けることになるので、単純に語彙が増えます。学校や塾などでしりとり大会をすると、最後に残るのは学力高めの子っていうのはよく聞く話です。
この本に書いてあることを無理なく進めていくと、「勉強やりなさい」というセリフは言わなくて良くなるか、発言回数がかなり減るという結果が得られると思います。
筆者が、これらの取り組みとともに心がけていることは、「子どもの疑問にとことん付き合う」ということです。疑問に感じるという行為そのものが全ての原動力と感じているからです。学ぶこと、ビジネスにも当然通ずるものですよね^^ 自分で調べるよう促すこともしますが、小さいうちは調べ方が分からないでしょうから、図鑑や本で一緒に調べていくと良いですね^^ 一緒にやると楽しさアップです^^ それでも分からなかったらインターネットを使うこともあります。例えば、広島県の話題が出たとき、子どもがどこだっけ?ってなったら速攻で地図を広げる、地球儀を見る、読んだことがある記事について話題を広げる、などなど、しっかり広島県のことを掘り下げる。ここで地理や名産品、歴史などについて見識が深まりますね。そうすることが他の県や話題への関心へと繋がると思うのです。頭に残る工夫としては、速攻で調べるってとこがポイントです^^ 後で調べようと思うと、違うことに関心が移ってしまうので、もう2度と調べないってことになりかねないですね。
②息をするように勉強することを当たり前にする
どうやって必要なことだけど嫌いだと感じてしまっている勉強を、意識的にコントロールせず出来るようになるのでしょうか?
動画では、習慣化の重要性を強調されていました。人間の脳は慣らすことができる。もし勉強することを苦手、とか苦痛と思っているのであれば、日々のスケジュールに組み込む他ないということです。それも当たり前にすることとセットで行うことがコツです。我が家は、勉強向き不向きの子どもが両人揃っていますが、両方のタイプに共通して「基礎を徹底してやる」という考えの元、勉強に取り組んでいます。
例えば、「計算と漢字」は全教科において基礎、基盤となるものですね。我が家は、起床、朝ご飯を食べる、という日々のルーティンの間に、「計算と漢字」を組み込み、それらをやることを当たり前にしています。今はやらなければ気持ち悪いという感覚になるほどじゃないかな?と親は思っています^^ 難易度や量は、子どもの学力や性格、その日のコンディションによって変えていく必要がありますが、簡単なものをやる、無理をさせない、やれる量だけやる、などが長続きのコツでしょうか。沢山やって欲しい、難しい問題をやって欲しいという気持ちはグッと抑えて、、これが彼らには合っているようです。
どこを目指すのかによりますが、「応用は基礎の上に成り立つ」のは間違いないのではと考えています。基礎がまだまだな長男にも、ミスがまだまだある次男にも欠かせない基礎力は今後もガシガシ鍛えないとですね。
そして、森岡さんも仰っていましたが、この習慣化において最も大事なことは「褒める」ことですね。「〇〇くんは天才」とか「頭が良いね」とかではなく、やってきた努力を認める「褒め」がポイントです。これによりドーパミンが出て、より頑張ろうという気持ちになるそうですよ。「ピグマリオン効果」ですね。褒められて教育された子どもは、そうでない子どもと比べ、成績の伸びに明らかな違いが見られたという研究結果があるくらいですし(注1)、多くの子が褒められた方がやる気が出そうだなと容易に想像できますね^^
まとめ
今回は、勉強を長続きさせるには?を脳の構造から紐解き、子どもに勉強させるにはどうしたら良いか?について深堀りしてみました^^
世の中のことは4タイプの考え方で物事を決められるという、人間の脳の構造から考えていくと、様々なことに合点がいく気がします。
“意識的に”勉強を頑張るためにモチベーションを上げる方法については、様々情報が溢れているとは思いますが(計画を立てるとか)、習慣化することで“無意識に”取り組むという発想はさすがだなと感じました。
目標があるのに、上手く行かないという大人にも勿論応用出来る話ですね^^ 限りある時間を有効に使うためにも、是非生活に取り入れたい考えです。
世の中には動画や記事など、為になる情報はたくさんあるのですが、見たときはほぅ〜なるほど!!と思ったことも意外に忘れてしまったり、日々の生活に落とし込めなかったりするので、今回の記事のように立ち止まって少し掘り下げて考えてみると、有り難いお話や教訓を活かせるのかなと感じます。
この記事が少しでもご自身の生活や子育てに役立てられたら幸いです^^
注1:Rosenthal, R. & L. Jacobson, Pygmalion in the classroom, The Urban Review, September 1968, 3 (1), pp 16-20.
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